小説全体にわたる整合性の問題を直すには、離れた章の根拠が必要です。一文単位の修正なら、たいていその必要はありません。費用の差は、毎回どれだけの分量の原稿を送り直すかで決まります。
問題を見つけるために原稿全体を Sonnet 4.6 に1回だけ送り、直すときは章ごとの大きさのパケットを送ります。 SpicyAPI の料金は、入力100万トークンあたり$3、出力100万トークンあたり$15です。400,000トークンの原稿(英語の散文30万語のおおよその見積もりで、トークナイザーによる実測ではありません)に、請求対象の出力5,000トークンを加えると、キャッシュなしで$1.275かかります。同じ出力で、45,000トークンに絞ったパケットなら$0.21です。高くつくのは、章ごとに全文の読み込みを繰り返す使い方です。毎回原稿全体を送り直す40回の章編集は約$50かかります。出力が請求対象の3,000トークンずつなら、25,000トークンのパケットでは$4.80、45,000トークンのパケットでは$7.20です。
SpicyAPI では、このルートの入力枠1,000,000トークン全体に単一のトークン料金を適用します。200,000トークンを超えても追加料金はありません。バージョンの選び方はSonnet API バージョンガイド、引用や出典表記の確認はOpus を使った編集ワークフローを参照してください。
制限と料金
Sonnet 4.6 のエンドポイントのモデル ID は anthropic/claude-sonnet-4.6/chat です。テキストと image_url パートを受け付け、入力は最大1,000,000トークン、max_tokens は最大64,000で、既定値は4,096です。エフォートの選択肢は low、medium、high、max で、既定は medium です。temperature、top_p、top_k は使えますが、response_format は使えません。原稿の編集では、章の区切りと正確な文言を保つため、抽出したテキストを送ってください。
| トークンの種類 | 100万トークンあたりの USD |
|---|---|
| 通常の入力 | $3 |
| キャッシュ済み入力(キャッシュ読み取り) | $0.30 |
| 出力(請求対象の推論を含む) | $15 |
| キャッシュ書き込み | $3.75 |
どんな計画にも2つの上限が関わります。入力は1,000,000トークンまでですが、出力は請求対象の64,000トークンで止まります(すべて使うと出力料金で$0.96)。そのため、長編を丸ごと読ませても、1回の応答で丸ごと返してもらえるわけではありません。推論トークンは出力として数えられます。reasoning_tokens はすでに completion_tokens に含まれているので、二重に足さないでください。
SpicyAPI は Sonnet 4.6 を検閲なしとして掲載しており、プラットフォーム側のコンテンツフィルターも加えていません。ただし、文脈のないぶっきらぼうな依頼は、断られたり、表現が和らげられたりすることがあります。下の例のように、システムメッセージの最初の文でフィクション編集の依頼であることを述べ、残したい箇所を指定してください。成人向けの内容をそのまま残すことが最優先なら、代替は Sonnet 5.5 です。
リクエストに何を入れるかを決める
架空の成人の主人公マーラは左手首を痛めていて、真鍮の鍵は2階の引き出しに入ったままで、彼女が戻ってきた理由は第10章まで明かされないとします。この事実を変えずに、第4章を引き締めたいとしましょう。
このような局所的な作業では、第4章、前後のつなぎの部分、3つの根拠となる事実、承認済みの短い文体サンプルを送ります。10章すべてを送るのは、モデルに矛盾を見つけさせたいときには有効です。作者がすでに該当箇所と整合性のルールを特定している場合は不要です。
本全体の監査では、章と段落に安定したラベルを付けて原稿を送ります。まず、矛盾の一覧と裏づけとなる箇所を求めてください。「すべての不整合を見つけて」と「本全体を書き直して」を1回の出力にまとめないでください。検出は大きな入力を使いながら、短くて確認しやすい報告を返せます。
| 質問 | 渡す資料 | 役立つ出力 |
|---|---|---|
| 1つの場面を引き締める | 場面、つなぎの部分、関連する設定 | 差し替えの場面と変更点 |
| 鍵の場所の矛盾を見つける | 鍵が出てくるすべての箇所と、解釈に十分な前後の文章 | 矛盾する場所と段落 ID |
| まだ特定していない整合性の問題を探す | 原稿全体と承認済みの設定 | 引用つきの指摘 |
| 小説全体を改稿する | 確定した編集計画、続いて範囲を区切った章ごとのパケット | 章ごとの個別の改稿 |
まず Playground で試す
- Claude Sonnet 4.6 を開き、Playground に切り替えます。
- 編集の指示を System prompt に、設定の事実と下の例の矛盾する箇所を Message to the model に入れます。章の書き直しではなく局所的な修正を求め、Run model をクリックします。
- 修正が、負傷、鍵の場所、隠された動機を損なっていないか確認します。
範囲を区切った編集リクエスト
API Keys で取得したキーを、環境変数 SPICY_API_KEY に設定します。次のリクエストは、SpicyAPI のChat Completions インターフェースを使います。
cat > request.json <<'JSON'
{
"model": "anthropic/claude-sonnet-4.6/chat",
"messages": [
{
"role": "system",
"content": "Edit the fictional passage for clarity without changing story facts. Return a replacement paragraph followed by a brief explanation of each factual repair. All characters are adults."
},
{
"role": "user",
"content": "Canon: Mara is 32. Her left wrist is injured; she cannot lift a heavy case with that hand. The brass key remains in the upstairs drawer throughout chapter four. The reason for her return is not revealed until chapter ten. Chapter 4, P12: \"Mara swung the heavy case onto the bench with her left hand. The brass key warmed her palm as she remembered exactly why she had returned.\" Repair P12 without inventing the hidden reason or moving the key. Preserve the action of putting the case on the bench."
}
],
"max_tokens": 4096,
"reasoning_effort": "medium"
}
JSON
curl --fail-with-body https://api.spicyapi.ai/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer $SPICY_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "Idempotency-Key: $(uuidgen)" \
--data-binary @request.json適切な修正では、マーラが右手を使い、鍵は手のひらから外れ、隠された動機は語られないままです。負傷を治ったことにして解決したり、重いケースを新たに作った軽いバッグに替えたりしてはいけません。そうした変更は、与えられた整合性の条件を回避しています。
出力が途中で切れたら、求める成果物を減らすか、max_tokens を引き上げてください。背景情報を増やしても、出力の余地は増えません。最後まで出力されても明かす内容が変わってしまった場合は、該当箇所のそばにその条件をもう一度正確に書いて、局所的な修正を求めてください。
原稿全体を送るときは、同じリクエストボディに "stream": true と "stream_options": {"include_usage": true} を加えます。400,000トークンの読み込みは、ストリーミングなしの呼び出しの約100秒の制限を超えて、応答が返らないことがあります。ストリーミングならこれを避けられ、最後のチャンクには、下のコスト確認に必要なトークン数が含まれます。delta.content の断片を順に連結して報告を復元してください。依頼する内容は指摘のみ(段落 ID、引用箇所、違反したルール)とし、エフォートは低く、max_tokens は16,000前後にします。推論は max_tokens の内側で数えられるためです。ストリーミングとエラーからの復旧についてはチャットガイドを参照してください。
Agent に呼び出しを準備させる
原稿を繰り返し処理するときは、コーディング Agent にSpicyAPI Skillを使うよう頼みます。“Read anthropic/claude-sonnet-4.6/chat, then adapt the example to my input; show the request before running it.” CLI での確認は spicyapi models get anthropic/claude-sonnet-4.6/chat --json、MCP での確認は spicyapi_model_get に model: "anthropic/claude-sonnet-4.6/chat" を指定します。チャットの呼び出しには、互換クライアントかチャット APIを使います。メディアタスク用のコマンドでは、チャットの応答は生成されません。
編集作業の費用
1回のリクエストが請求のすべてであることはまれです。処理のたびにパケットを送り直すので、見積もるべきなのは、パケットの大きさ × 回数 + 出力です。
| プラン | 計算 | 合計 |
|---|---|---|
| 原稿全体の監査を1回、入力400k、出力8k | 400,000 × $3/100万 + 8,000 × $15/100万 | $1.32 |
| 原稿全体を6回、出力は各5k、キャッシュによる節約なし | 6 × (400,000 × $3/100万 + 5,000 × $15/100万) | $7.65 |
| 40回の章編集、毎回本全体を送り直す(出力は各3k) | 40 × (400,000 × $3/100万 + 3,000 × $15/100万) | $49.80 |
| 40回の章編集、毎回25kのパケット(出力は各3k) | 40 × (25,000 × $3/100万 + 3,000 × $15/100万) | $4.80 |
25,000トークンのパケットは、章(10,000)、前後の章(4,000)、設定シート(6,000)、指示と文体サンプル(5,000)で構成します。表の前提では、40パケットの費用は入力が$3.00、出力が$1.80です。high や max のエフォートで書き直すときは、請求対象の出力を多めに見込んでください。
エージェント主導の編集では、回数に上限を設け、対象のファイルを指定してください。「すべて確認して」という包括的なルールだと、編集の依頼を超えて読み込みが何倍にも増えることがあります。
第4章の使える編集とはどういうものか
このサンプルは短いですが、種類の違う3つの誤りが含まれています。手首の負傷は身体面の整合性の誤りです。マーラの手のひらにある鍵は、小道具の場所の誤りです。彼女の帰還の理由を説明してしまうのは、明かす時期の誤りです。これらを分けて名指しすれば、場面の目的を変えずに直せます。
人が書いた、説明用の差し替え例は次のとおりです。
マーラは右手でケースをベンチにそっと置き、左手首の痛みが引くのを待った。2階の引き出しは、後回しにするしかない。彼女をここへ連れ戻した問いも、同じだ。
これは Sonnet の結果ではありません。重いケースと負傷を残し、鍵は2階に置いたままにして、動機を明かさずにいます。その章の語り口によっては、最後の一文がまだ謎に注意を引きすぎるかもしれません。その場合は、まったく新しい場面を求めるのではなく、次の身体的な動作に結びつけた、より控えめな終わり方を求めてください。
成人向けのフィクションを編集するときは、この区別が重要です。モデルは文法的にきれいな文章を作りながら、誰が接触を始めるかを変えたり、対立を早く解決したり、慎重な人物を突然率直にしたりすることがあります。いつか到達したい結末ではなく、この章の時点での関係の状態を渡してください。「第10章で和解する」は将来の設定として明記しておけば、第4章は、和解に意味を与える距離を保てます。
局所的な行単位の編集では、差し替え1つと簡潔な説明を求めます。構成面の編集では、前の会話を示しながら、場面での決断がなぜ唐突に感じられるのかを尋ねます。この2つの作業は、必要な根拠が違います。冗長な書き直しでは、場面が何を変えるのかを理解していないことを補えません。
本全体の監査を本全体の書き直しにしない
原稿全体を調べるとき、役立つ指摘には、2つの箇所と、それらが矛盾する理由が含まれています。「鍵の場所が一貫していない」だけでは、探す作業はあなたに残ります。「第3章 P19 では鍵を引き出しに閉じ込めている。第4章 P12 では、取り出す場面なしにマーラの手のひらにある」なら、検討できる修正案になります。
渡した原稿の箇所で裏づけられる矛盾だけを求めてください。受け渡しの場面が抜けている場合、モデルは動作が不可能だと言い張るのではなく、説明が欠けていると示すべきです。後の章の種明かしが説明になるかもしれません。差し替えを求める前に、これらの指摘を意図した筋書きと照らし合わせてください。
この2段階の進め方は、請求も具体的に変えます。高い全文入力のリクエストは短い指摘の一覧を返し、その後の改稿は、該当する場面と根拠となる事実だけを持ち込みます。以降の呼び出しで原稿全体を残すのは、こうした局所的な事実で足りないときだけにしてください。全文入力の呼び出しを繰り返す場合と、実際のキャッシュ読み取りが、この選択にどう影響するかは、下の費用の例で確認できます。
入力を二重に数えずにキャッシュを計算する
入力を、互いに重ならない種類に分けます。キャッシュなしの入力 U、キャッシュ読み取り C、キャッシュ書き込みトークン W です。出力を O とすると、次のようになります。
費用 = (3U + 0.30C + 3.75W + 15O) / 1,000,000。
キャッシュから読み取ったトークンを、通常の入力としても数えないでください。400,000トークンのパケットで、変わらない原稿の先頭部分が320,000トークン、変わる素材が80,000トークン、出力が5,000トークンの場合を考えます。
| ケース | 計算 | 合計 |
|---|---|---|
| 入力すべてがキャッシュなし | 400,000 × $3/100万 + 5,000 × $15/100万 | $1.275 |
| 変わらない先頭部分がキャッシュ読み取り | 320,000 × $0.30/100万 + 80,000 × $3/100万 + 5,000 × $15/100万 | $0.411 |
| 変わらない先頭部分がキャッシュ書き込みとして請求 | 320,000 × $3.75/100万 + 80,000 × $3/100万 + 5,000 × $15/100万 | $1.515 |
書き込みは通常の入力より25%高く、読み取りはその10%なので、書き込んだあとに1回でも読み取られた先頭部分は、すでに得になっています(320,000トークン:書き込みと1回の読み取りで$1.296、キャッシュなしの2回の読み取りでは$1.92)。6回の処理では、変わらない先頭部分に対して書き込み1回と読み取り5回で、$1.515 + 5 × $0.411 = $3.57となり、キャッシュなしの$7.65と比べて安くなります。
$3.57のシナリオには、キャッシュ書き込み1回と読み取り5回が必要です。このホスト型のスキーマには、Anthropic のネイティブな5分や1時間の保持期間を選べるキャッシュ制御のフィールドはありません。変わらない設定と原稿の素材を前に、変わる指示を最後に置いてください。前の部分を変更すると、一致する先頭部分が短くなることがあります。まずキャッシュなしで予算を組み、その後で usage の数値と、タスクの確定した cost を見積もりと比べて、どの種類が適用されたかを確認します。「fix paragraph 12」のような短い追加の依頼でも、送り直す履歴のすべてが入力として含まれます。
編集の質を削らずに費用を抑える
書き直しの前に指摘を求めてください。該当する段落の一覧があれば、影響のない章を再生成するための費用を払わずに、編集の範囲を小さく特定できます。元の文章がすでに手元にあるなら、元の文章と差し替えを両方求めるのではなく、差し替えの箇所だけを求めます。局所的な編集には事実を絞ったパケットを使い、原稿全体は、全体にわたる根拠が必要な質問のために取っておきます。
パケットを、答えが当て推量になるほど小さくしないでください。マーラの例で、鍵の場所の事実を外すと、数トークンは節約できますが、誤りは見つけられなくなります。目標は、その質問に必要な根拠を過不足なくそろえた、最小の集合です。
費用が最大の制約で、パケットが定型的なものなら、大きな作業を始める前に近いモデルを比べてください。SpicyAPI の Sonnet 5.5 は100万トークンあたり入力$2、出力$10で、トークンあたり4.6より3分の1安く、入力枠は同じ1,000,000トークン、出力の上限は128,000トークンです(5.5 のエンドポイント)。Anthropic は、新しいトークナイザーでは内容によりトークン数が約30%増えると見積もっています。この本と編集がどちらも30%増えるなら、400,000の入力トークンは520,000になります。同じ編集で入力$1.04に出力約$0.065、合計$1.105で、$1.275と比べると、3分の1ではなく約13%の削減で、追加の推論はまだ含んでいません。予算を立てる前に、自分のトークンを数え直してください。4.6 の temperature、top_p、top_k の制御が必要なとき、またはそれに合わせて調整した既存のプロンプトがあるときは、4.6 を選びます。仕様の比較はバージョンガイドにあります。Opus 4.6 は100万トークンあたり入力$5、出力$25で、出力は128,000トークンまで可能です。より安いルートでその上限を満たせるなら、応答の容量が増えるというだけでは高い料金の理由になりません。特定の編集上の失敗を解決できるときに選んでください。
FAQ
100万トークンの枠をすべて使うと割増料金になりますか?
いいえ。請求額が増えるのは、リクエストの入力が増えたとき、出力が増えたとき、または繰り返したときで、200,000トークンを超えたときではありません。
本全体を1回の応答で書き直せますか?
ホスト型の出力の上限は、請求対象の推論を含めて64,000トークンです。まず原稿全体にわたる指摘の報告を求め、その後に範囲を区切った章ごとの書き直しを求めてください。元の原稿は、提案された差し替えとは別に保管してください。
同じ原稿なら、Sonnet 5.5 は自動的に安くなりますか?
トークンあたりの料金は低いものの、トークナイザー、推論、応答の長さによって、請求対象の数は変わります。上の13%の削減は、明示した仮のシナリオです。連携でサンプリングの制御や強制ツールが必要なときは4.6を選び、移行を決めるときは、実測したタスクごとの請求額を比べてください。






