新しいバージョンが意味を持つのは、作業の結果やコストが変わるときだけです。リクエストのたびにキャラクター設定資料を送り直すフィクションアプリなら、キャッシュ入力の料金は具体的な差になります。たまに新しいプロンプトを送る程度なら、差にはなりません。
SpicyAPIでは、Grok 4.5と4.6のキャッシュなし入力と出力の料金は同じです。Grok 4.5のキャッシュ入力は40%安くなります。 どちらも入力上限は500,000トークンで、推論の選択肢、画像、JSON、ツールも共通です。2026年9月のコンテンツテストでは、採点対象の22リクエストすべてを両方が完了しました。キャラクター設定資料を繰り返しキャッシュするなら4.5から始め、複数ステップのコーディングやツール利用では、公表されているエージェント系ベンチマークが向上した4.6を検討してください。
長い区分を含む正確な料金
SpicyAPIの料金は、課金対象100万トークンあたりのUSDです。
| 入力区分とトークンの種類 | Grok 4.5 / 1M | Grok 4.6 / 1M |
|---|---|---|
| 200K未満:キャッシュなし入力 | $2.00 | $2.00 |
| 200K未満:キャッシュ入力 | $0.30 | $0.50 |
| 200K未満:出力 | $6.00 | $6.00 |
| 200K以上:キャッシュなし入力 | $4.00 | $4.00 |
| 200K以上:キャッシュ入力 | $0.60 | $1.00 |
| 200K以上:出力 | $12.00 | $12.00 |
入力の合計がちょうど200,000トークンの場合は、高いほうの区分が適用されます。 キャッシュされたトークンもこのしきい値に含まれ、選ばれた区分はリクエスト全体に適用されます。短い区分の料金は、長いリクエストの最初の199,999トークンに対する限界料金ではありません。
キャッシュなしの入力が100,000トークン、課金対象の出力が2,000トークンのコールドリクエストは、どちらのルートでも$0.212です。入力がキャッシュなし10,000トークンとキャッシュ90,000トークンで、出力が同じ場合は、4.5が$0.059、4.6が$0.077になります。同じ使い方を1,000回繰り返すと、差は$18.00です。
キャッシュの例では、キャッシュヒットが90,000トークンと報告された場合を想定しています。返された使用量にヒットが表示されるまでは、キャッシュなしの料金で見積もってください。各入力トークンはどれか1つの区分にだけ数え、最終的な請求には確定した課金額を使います。
「200K未満」という別モデルを選ぶ必要はありません。xai/grok-4.5/chatかxai/grok-4.6/chatのままにしてください。入力の合計で区分が決まります。ツール定義と直近の対話を足してキャラクター設定資料が190Kから200Kに増えると、同じモデルIDのまま、その呼び出しは高い区分に入ります。出力予算を下げても、入力が境界の下に戻ることはありません。
料金表以外で4.6が変えること
改善の対象は、長時間のエージェント作業です。xAIのリリース評価では、両バージョンともHighの推論強度で、4.6はCursorBench 3.2で69.9%(4.5は66.7%)、DeepSWE 1.1で65.9%(4.5は54.0%)を記録しました。キャッシュ料金が高くても、コーディングや複数ステップのツール利用アプリには4.6を検討する理由があります。
通常のタスクは、推論強度lowかmediumから始めてください。推論、ツールのターン、送り直す履歴が増えると、トークン単価の差を上回ることがあります。タスクを完了するまでの総コストで比べましょう。
設定項目はほぼ共通
| 現在のホスト設定 | 両ルート共通 |
|---|---|
| モデルID | xai/grok-4.5/chat、xai/grok-4.6/chat |
| 入力上限 | 500,000トークン |
max_tokens | デフォルト4,096、設定上の最大450,000 |
| 推論強度 | low、medium、high、xhigh、デフォルトはhigh |
推論none | 非対応 |
| 入力の種類 | テキストと画像のパート。ファイル/PDFと音声の入力は非対応 |
| メッセージ / ツール定義 | 最大256メッセージ / 128ツール |
| JSONとツール選択 | 対応 |
| 並列ツール呼び出し | 対応、デフォルトはtrue |
| Temperature / top-p | 0–2 / 0.01–1 |
| シード | 非公開 |
max_tokensは、依頼する成果物に合わせて設定してください。制限されるのは見える本文で、推論トークンではありません。推論は引き続き出力として課金されるため、この設定だけでは出力の総額の上限になりません。コストを抑えるには、推論強度を下げ、キーの支出上限を使います。
Grok 4.3のreasoning_effort: "none"をそのまま持ち込まないでください。推論なしで、入力上限が100万トークンであることが必須条件なら、4.3が別の選択肢になります。この2つのルートで切り替えられる設定ではありません。
アダルトコンテンツ対応について分かっていること
Grok 4.5のレビューとGrok 4.6のレビューにコンテンツテストが記録されています。どちらも採点対象の22リクエスト中22件が完了し、強度の高いL4の7リクエストもすべて含まれます。 アダルト向けフィクションでは、どちらのルートも使えると言えます。
まずPlaygroundで試す
- Grok 4.5を開き、Playgroundに切り替えます。
- 下の再会シーンのブリーフを貼り付け、推論をLowに設定して、短いシーンを依頼します。
- 同じブリーフで4.6でも繰り返し、キャラクターの口調と小道具の持ち主を比べます。
露骨でない成人向けシーンのコピー用リクエスト
この例は、架空の成人同士のロマンチックな会話を、長さの制限と小道具の整合性の条件つきで依頼します。どちらのバージョンでもリクエストの形はまったく同じで、もう一方を試すときはmodelだけを変えます。
curl --fail-with-body https://api.spicyapi.ai/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer $SPICY_API_KEY" \
-H 'Content-Type: application/json' \
-H "Idempotency-Key: $(uuidgen)" \
-d '{
"model": "xai/grok-4.5/chat",
"reasoning_effort": "low",
"max_tokens": 3000,
"temperature": 0.7,
"messages": [
{"role": "system", "content": "Write non-graphic romantic dialogue between fictional adults. Preserve the supplied prop ownership. Keep the scene under 250 words."},
{"role": "user", "content": "Mara, 32, and Jon, 35, meet at the last train. Mara owns a copper thermos; Jon owns a red case. They have not seen each other for a year. Write a warm reunion ending with a shared smile. Do not swap the props."}
]
}' --output grok-scene.json
python3 - <<'PY'
import json
from pathlib import Path
def read_scene(reply: dict) -> str:
choices = reply.get("choices") or []
if reply.get("error") or not choices:
raise RuntimeError("no successful reply")
choice = choices[0]
text = choice.get("message", {}).get("content")
if choice.get("finish_reason") != "stop" or not isinstance(text, str) or not text.strip():
raise RuntimeError("empty or incomplete scene")
return text
print(read_scene(json.loads(Path("grok-scene.json").read_text())))
PYマラが銅色の水筒を、ジョンが赤いケースを持ったままか、再会が依頼どおりの結末になっているかを確認してください。現在のチャットエンドポイントは同期型で、OpenAI互換のレスポンスフィールドを使います。
整合性を構造化して確認するには、response_format: {"type":"json_object"}を追加し、prop_ownersやconflictsのような明示的なキーを返すようモデルに指示します。返されたオブジェクトをパースし、持ち主を与えた事実と照合します。ツール利用では、ツール呼び出しを含むアシスタントメッセージ全体を保持し、アプリケーションの各結果を対応するtool_call_idとともに返してください。
Agentに呼び出しを準備させる
フィクションのリクエストを繰り返すなら、コーディングAgentにSpicyAPI Skillを使うよう頼みます。例:「xai/grok-4.5/chatを読み、例を私の入力に合わせて調整して。実行する前にリクエストを見せて」。CLIでの確認はspicyapi models get xai/grok-4.5/chat --json、MCPでの確認はspicyapi_model_getにmodel: "xai/grok-4.5/chat"を指定する方法です。チャットの呼び出しには、互換クライアントかチャットAPIを使います。メディアタスクのコマンドはチャットの返信を生成しません。
アダルトフィクションの品質は、受け入れとは別の問題
22件中22件という記録が示すのは、テストした内容レベルでそれらのプロンプトが実行されたかどうかです。そのチェックを通っても、会話が平板だったり、視点が一貫していなかったり、作者が意図しない決断を登場人物がしたりすることはあります。こうした文章上の違いは、受け入れ件数が同じというだけでは判断できません。
再会のサンプルでは、よい返答はマラの水筒とジョンのケースを守り、1年の別離に感情的な重みを持たせ、依頼された共有の笑顔で終わります。あまりよくない返答は、和解の全過程を語り、二人に同じ口調を与え、話す前にすべての感情を説明してしまいます。後者のほうが文は洗練されていても、意図したビートには使いにくくなります。
次の修正指示は具体的にします。「最初の2回のやり取りでは、ジョンを警戒させておく。マラは彼のケースの修理された持ち手に気づき、別れたときは壊れていたと思い出す。どちらかが残ると約束する前に終える」。これは提案する執筆指示であり、どちらのGrokのバージョンが弱い返答を出したという調査結果ではありません。まったく新しい筋書きを作らせずに、モデルが変えられる材料を与えます。
コミュニティでの比較にも、タスクの範囲が必要です。9月16日のCursorでの議論には、UI作業では4.5を好む人と、4.6に満足している人がいます。これはコーディングアプリでの体験であり、このAPI経由のアダルトフィクションについて条件をそろえた証拠ではありません。バージョン番号が購入の近道として頼りない理由の説明にはなりますが、上記のコンテンツテストと矛盾も代替もしません。
コールドのシーンリクエストでは、掲載されている入力・出力料金でどちらかが有利になることはありません。安定したキャラクター設定資料を再利用する多数の返信では、キャッシュ入力の差が効いてきます。キャッシュ読み取りが報告されなければ、うたわれているキャッシュ割引はその呼び出しに何ももたらしません。キャッシュ料金の優位が当てはまるときは、記録されたその優位を理由に4.5を選び、実際のタスク結果で別の理由が得られたときは4.6を選んでください。この記事には、その理由を事前に裏づける文章品質の結果はありません。
実際の要件から選ぶ
- 同じブリーフを繰り返し、短い返信が多い: 入力のキャッシュ部分は4.5のほうが低料金です。変わらない元テキストを先頭に置き、実際の使用量を確認してください。
- ほとんどがコールドリクエスト: トークン料金ではどちらも有利になりません。コーディングと複数ステップのツール利用には4.6を検討し、フィクションでは好みの口調と指示への従い方で選びます。
- 非常に大きな資料一式: どちらも入力は500,000トークンで頭打ちです。それを超える場合は、資料を減らすか、契約内容の異なる4.3を検討してください。4.5も4.6も、入力上限を回避するためのPDFファイルは受け付けません。
- 順番に実行する操作: あるツールの結果が先に必要なときは、
parallel_tool_calls: falseを設定します。予約、書き込み、その他の外部操作を実行する前に、アプリケーション側で引数を検証してください。
- 厳しいコスト予算: 推論強度と
max_tokensを明示的に設定し、実際の使用量を確認します。
移行時の対処
| 症状 | 対処 |
|---|---|
reasoning_effort: "none"が拒否される | lowか、ほかの対応する強度を使う |
seedが拒否される | 削除する。どちらのルートも公開していません |
返信がlengthで終わる | 短い結果を依頼するか、出力の余裕を増やす |
| 画像のファイル名だけでは画像を理解しない | image_urlのコンテンツパートで送る |
| PDF/ファイル入力が拒否される | 必要なテキストを抽出するか、そのファイル形式を受け付けるルートを使う |
キャッシュした履歴を使うフィクションなら4.5、複数ステップのエージェントなら4.6を開いてください。上のリクエストはどちらでも動きます。
FAQ
Grok 4.6は4.5より高いですか?
この比較で料金が高いのはキャッシュ入力だけです。入力200K未満では100万トークンあたり$0.50対$0.30、200K以上では$1.00対$0.60です。コールドの入力と出力の料金は同じです。ただし、推論の使い方が違えば、総額が変わることはあります。
同じキャラクター設定資料を送れば、キャッシュ入力は必ず安くなりますか?
いいえ。プレフィックスが変わらなければ再利用できる可能性はありますが、実際にキャッシュヒットがあったかは、返された使用量で確認してください。
検閲なしのロールプレイにはどちらを使うべきですか?
どちらも、採点セットのL4の7リクエストを完了しました。キャッシュした履歴を繰り返し使うなら4.5から始め、キャラクター描写や指示への従い方がワークフローで具体的に改善するなら4.6を使い続けてください。







