はじめに
Grok 4.3 の OpenAI 互換チャットです。text と画像のパートを 1 つのメッセージ配列に載せ、none を含む 5 段の推論強度から選び、返答は 900,000 トークンまで受け取れます。
Grok 4.3 は xAI の高速で安定した Grok で、/v1/chat/completions の OpenAI 互換エンドポイント 1 本として公開しています。1 リクエストは順序付きの最大 256 ターン、最大 1,000,000 トークンを保持し、画像の内容もその予算の内側で数えます。応答は chat.completion オブジェクト 1 件か、チャンクの SSE ストリームのどちらかです。2026 年 5 月 15 日から xAI は grok-4-fast、grok-4-1-fast、grok-4-0709、grok-code-fast-1、grok-3 をここへ転送しているので、それらの連携が今動いているのもこのモデルです。
主な機能とハイライト
none は「弱める」ではなく「切る」段です
reasoning_effort は none / low / medium / high / xhigh を取り、このモデルの既定は high ではなく low です。none では熟考の工程を一切挟まずに答えるので、はい・いいえの分類は、推論の段落のあとに目的の 1 語が続くのではなく、その 1 語だけが返ります。強度は出力トークンとして課金されるため、選んだ段は待ち時間と請求の両方を動かします。ここで公開している Grok のうち、none を持つのはこのモデルだけです。
コンテキストウィンドウは 1,000,000 トークン、長コンテキストの分かれ目は 200,000 のまま
この 2 つは別の数字で、その差こそが見落としの起きるところです。入力とキャッシュ入力の合計が 200,000 トークン以上になった時点で長コンテキスト料金になりますが、それはこのモデルがまだ受け取れる量の 5 分の 1 にすぎません。つまり「余裕で収まっているのに、すでに長コンテキスト料金で課金されている」帯がかなり広くあります。送信前の見積もりには、そのリクエストがどちらの料金段に入るかが表示されます。
リクエストパラメーター
| パラメーター | 必須 | 説明 |
|---|---|---|
messages | はい | 最大 256 ターン。1 つの user メッセージの中で text と |
reasoning_effort | いいえ | none / low / medium / high / xhigh。既定は low で、none は熟考の工程を丸ごと省きます。 |
max_tokens | いいえ | 可視の返答を 900,000 で抑えます。既定の 4,096 は長い生成を警告なしに打ち切ります。 |
temperature | いいえ | 0〜2、既定 0.7。2 つのモックアップ、あるいは 2 回の実行を比べるときは 0 にします。 |
top_p | いいえ | 0.01〜1。これか temperature のどちらか一方だけを動かしてください。 |
tools | いいえ | 1 リクエストにつき最大 128 個の関数定義。 128 件以内 |
parallel_tool_calls | いいえ | true か false で、既定値は true です。true ではモデルが 1 ターンで複数のツール呼び出しを要求できます。 デフォルト値: |
tool_choice | いいえ | auto / none / required、または呼ぶ関数を名指しするオブジェクト。 |
response_format | いいえ | 答えを人ではなくコードが読むときは、JSON オブジェクトを要求してください。 |
料金
入力 $1.25 / 出力 $2.50 100 万トークンあたり; 200K トークン以上のプロンプト: 入力 $2.50 / 出力 $5
入力総数にはキャッシュ済みトークンも含みます。入力が 200,000 トークン以上の場合、そのリクエストの通常入力、キャッシュ入力、出力すべてに長コンテキスト料金を適用します。それ未満は標準料金です。出力には推論トークンも含まれるため、熟考の工程を持たない強度 none では、その分の支払いが発生しません。送信前に予算を確認してください。事前の保留額はキャッシュによる節約を見込まずに計算し、実測使用量で精算する際に差額を解放します。
ユースケース
強度 none で分類・抽出・振り分け
問い合わせのラベル付け、請求書からの項目抽出、どの下流モデルに渡すかの判断——none は熟考の工程を飛ばすので、モデルが書ける速さで答えが届き、推論トークンは請求に載りません。response_format と組み合わせれば、誰かが読み解く文章ではなく、コードがそのまま読める JSON オブジェクトとして返ってきます。
退役したモデル ID からの移行
xAI は 2026 年 5 月 15 日に grok-4-fast-reasoning、grok-4-fast-non-reasoning、grok-4-1-fast-reasoning、grok-4-1-fast-non-reasoning、grok-4-0709、grok-code-fast-1、grok-3 を退役させ、すべてこのモデルへ転送しています。クライアントを xai/grok-4.3 に向け、旧 ID が reasoning 系なら reasoning_effort を low、そうでなければ none にしてください。移行のついでにコンテキストの予算も広がります。
100 万トークンの資料を 1 ターンで
リポジトリ全体、1 年分のサポート記録、契約書の束が 1 リクエストに収まるので、互いを見ないまま処理された細切れから答えを組み立てずに済みます。条項ごとに原文を引用させ、返答自体が長くなるときは max_tokens を上げてください。既定の 4,096 はエラーを出さずに打ち切ります。
スクリーンショットとスタックトレースを同じメッセージに
落ちているダッシュボードを detail high の image_url パートとして添え、同じ user ターンにトレースを text で貼り、原因を順位付けさせます。画像とログが一緒に届くので、モデルはどちらについてもお客様の書き写しから作業せずに済み、どちらもプロンプトと同じコンテキストウィンドウの中で計上されます。
プロンプトガイドと実践のヒント
強度は意図して選びます
既定に任せず、用途ごとに決めてください。分類・抽出・振り分け・書式変換には none、通常の指示追従とツールのループには low、答えを本当に組み立てる必要があるときは medium / high / xhigh です。強度は出力トークンとして消費されるので、請求だけでなく max_tokens も食います。xhigh の長い返答は、書き終える前に上限へぶつかることがあります。
そのまま貼れるリクエスト
user メッセージの content は素の文字列でもパートの配列でもよく、このモデルは 2 種類のパートを宣言しています。
{"type": "text", "text": "..."}{"type": "image_url", "image_url": {"url": "...", "detail": "auto|low|high"}}
curl https://api.spicyapi.ai/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer $SPICY_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "xai/grok-4.3",
"messages": [{"role": "user", "content": [
{"type": "text", "text": "Which panel shows the regression, and what changed?"},
{"type": "image_url", "image_url": {"url": "https://cdn.spicyapi.ai/models/examples/inputs/c681580c3c6a0b63.jpeg", "detail": "high"}},
{"type": "image_url", "image_url": {"url": "https://cdn.spicyapi.ai/models/examples/inputs/59f0bc6291069978.jpeg", "detail": "high"}}
]}],
"max_tokens": 4000
}'
返答とメーターの両方を読みます
長い生成を受け取る実用的な方法はストリーミングです。stream: true にすると chat.completion.chunk イベントが data: [DONE] まで返り、コンテキストウィンドウいっぱいの入力に xhigh で非ストリーミング呼び出しをすると、クライアント側のタイムアウトに触れるほど長引くことがあります。資料を足す前に、入力が 200,000 トークンを超えていないか確認してください。そこから長コンテキスト料金が適用されます。file と PDF のパートはこのエンドポイントでは受け付けないので、添付は送る前に text か画像にしておく必要があります。
API クイックスタート
curl --fail-with-body -sN https://api.spicyapi.ai/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer $SPICY_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "Idempotency-Key: $(uuidgen)" \
-d '{
"model": "xai/grok-4.3/chat",
"messages": [
{
"role": "user",
"content": "Summarise the following release notes into three bullet points."
}
],
"stream": true
}' \
| jq --unbuffered -Rrj 'select(startswith("data: ")) | .[6:] | select(. != "[DONE]") | fromjson | if .error then "\n[error] \(.error.message)\n" else (.choices[0].delta.content? // empty) end'
認証、完全なスキーマ、ポーリング、エラー処理は API リファレンスを参照してください。










